PassionCool

になれば、暖かい日が多くなるかなあ…… かあちゃんが昔言っていたよね。

暗示勇気を持

月虹にかかっては、さっきまで泣いていた実花ちゃんもいちころだった。もう足を洗う~と散々わめいたくせに、月虹の手持ちの札でなくなる寂しさには耐えられなかった。

「……お前を不器量なんていった奴は、今に地獄へ落ちるさ。見る目の無い可哀想なやつだよ。お前みたいな「あげまん」は他にはいないってのに、まじで馬鹿野郎だよなぁ。まぁ、おれはその分良い目をさせてもらってるけどな。」

月虹は実花ちゃんの下肢に顔を埋めると、音を上げて花芽を吸い上げ、よがらせた。

「あ……ああんっ……」

女が仕事にいく前、身体に火をつけておくのも立派なヒモの役割だ。
実際、実花ちゃんは、見かけとは裏腹に超一級品の舌づかいと名器を持ち、本気になったら最後、速攻で相手を陥落させてしまう最上級のホテトル嬢だった。


「……すごいでしょ?みんな、あたしの中にイったのよ。だからあ卓悅假貨んたもって、明日からお仕事頑張るの。きっとうまくくわ。」

男たちは政財界で聞いたことのある名前に身震いしながらにかかり、やがて成功者になってゆく。そして成功の理由を問われた者は、誰かの耳にそっとささやき実花ちゃんの伝説を作ってゆく。

「花菱町二丁目に行ってみなさい。運が良ければ月虹と言うホストが紹介してくれる、すごい「あげまん」の女に逢えるから。名前は、実花ちゃんというんだ。器量は悪いが情のある女だよ……」

いつしか、実花ちゃんの付いた優しい嘘は本当になった。

*****
「親への金なら無理しなくていいんだぜ、月虹。おれが公開大學 課程出向いて、この白髪頭を下げればそれで済む。」



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